私は年に数回患者さんと温泉に湯治に行きます。昔は1~2週間近く行っていたのですが、やはり最近の患者さんはお忙しいののか5日くらいまでが限界のようです。
湯治文化は日本もヨーロッパもこれまた医学的見地もとても似通っています。文化が違うのに温泉を医療や療養で使う文化は全く同じなので驚きです。最近映画で上映した私が大好きな映画テルマエロマエなんかにも日本の湯治療養文化が描かれていてそれを古代ローマ人が真似していたなんて設定。わたくし的にはとても面白く観させていただきました。さて薬がない時代には人間の自然治癒力を最大にして病気を治していました。そこで温泉です。日本には昔から信玄の隠し湯など関東方々にもたくさんあります。戦国時代にはそれこそ傷の治療や胃腸病なども温泉は使われていました。信玄の時代では温泉はまさに現代の病院や療養所だったのだと思います。私がよく通っていた温泉に秋田の玉川温泉があります。(台湾北投温泉も同じ泉質です)こちらの温泉は色々医学的にも研究されています。たとえば免疫力。(白血球のリンパ球や顆粒球)10人の方の血液を湯治前に採取して湯治後7日後の変化を見ました。年齢性別はランダムです。結果は驚くべきことに9人の方が白血球特にリンパ球がかなりの上昇率で免疫力が上がっておりました。ほかの温泉でもデータは取っているのですがここまで良いデータは玉川温泉が一番だったようです。元々元気な方は問題ないのですが、温泉に長湯治する方は大体病気だったり体力が弱い方です。しかし転ばぬ先の杖ではないですが普段元気な方も案外疲れやすい方などもたまには温泉湯治で身体をリラックスデトックスするのは良いことだと思います。次回温泉療法は3月以降に行く予定です。
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