最近ヨガとストレッチをやっている患者さんに聞かれました。ヨガでストレッチをやったら股関節の付け根が痛くなったと。
確かにこちらの患者さんは股関節の柔軟性はあまりないようです。私は筋肉が意識できない方はストレッチは過度にやることはないと思っています。実のところ筋肉を意識して伸ばすより靭帯を伸ばしてしまいこちらの患者さんのように内転筋の起始部を痛めてしまう方も多いからです。以前にも書いたのですが運動経験が少ない方は筋肉がロック状態である。あとはストレッチしても筋肉より靭帯を伸ばしてしまっている。この二点だと思います。靭帯を痛めてしまったらこちらの患者さんにはまずは拮抗筋の中小殿筋群をゆるめて、開脚系のストレッチはやらないようにしてもらいました。あとは歩くときに痛みが出ると代償作用でほかの筋群が痛くなると思うのでそこは十分注意しておきました。靭帯の硬さははっきりいって個性です。硬い人もいれば緩い人もいます。よくバレエダンサーの方は開脚や関節が柔らかくみえますが、靭帯が緩く柔らかい方は踊るときに綺麗な体軸線が出ないとバレエの先生が言っていたのが納得でした。靭帯はしっかりと筋肉は柔軟性があるこれが一番良い状態のようです。野球のピッチャーも肘回りの靭帯は生命線なのがよくわかります。皆さんもストレッチは痛めるためにやるものではないので筋肉を柔らかくして十分注意してください。
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